
どうもクマパパです。
副業として「せどり」をする方が増えていますよね。
私も一時期せどりを始めようと思ったこともありました。しかし、在庫管理など妻の反対もあり断念…。
一念発起して始めた方や初心者にとって販売する商品の写真は非常に大切だと思います。
今回はプロの方からの知恵を借りて初心者でも始められるように情報をまとめてみました。
こちらの本を参考に説明したいと思います!

売上がアップする商品写真の教科書 (玄光社MOOK)
この本はカメラ初心者であっても基礎を基本に教えてくれているのでわかりやすく丁寧に解説しています。
そして商品別にライティング方法の解説があり参考になります。
何故、今商品写真が大事なのか?

「メーカーから画像を持ってきただけであまり手を加えていないなぁ」
「情報が整理されてなくてここでは買うのはやめようかな」
そんなチャンスロス勿体ないですよね。
他の方と出品が重複すれば在庫回転率にも影響があり、最悪売上が半減なんてことになりかねません。
その問題を解決するには
他の出品者との「差別化」です。
商品はみな同じであれば見せ方を変えるほかありません。
インターネットでの購入ハードルはスマホの普及から今まで以上に下がり、消費者の目も肥えてきています。
であれば本格的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
初心者が必須の商品撮影機材は?

最初から揃えるには機材は高額ですが中古や型落ちで揃えることでコストを抑えたいところです。
機材を揃えるのも先行投資と考え準備したいですね。
では必須アイテムをご紹介します。
- デジタル一眼カメラ(一眼レフ・ミラーレス)
- 三脚
- 照明
- 商品をきれいに見せるアイテム
デジタル一眼カメラの種類や三脚の選び方に関しては別途、紹介させていただきますので下記の記事を参考にしてください。
①デジタル一眼カメラ
一眼レフ、ミラーレスと種類が多いですが基本は型落ちのカメラをオススメしています。

②三脚
本書で必須としている5つのポイントは
- ブレを防ぐ
- スタイリングを調整する
- フレーミングを固定する
- 水平・垂直を正しく出す
- ピントの位置を決める
商品撮影をする上では三脚が必須であることがわかります。
ピンボケした写真では商品の安全性に不安が残り、伝わりにくい角度からの写真では魅力的に見えません。
色違いや同じ型の商品なのに位置がバラバラで統一性に欠けていたり、水平でなく斜めで不自然であれば購入意欲を下げますよね。

③照明
さて商品撮影の技術として1番難しいのがライティング技術です。
その技術を支える照明の2種類がこちらです。
- ストロボ
- 定常光
ストロボは聞いたことがありますが定常光とは何かと思うかもしれません。
定常光は蛍光灯やスタンドライト、クリップライトで光の種類を揃えたスタジオ内にある光を指すようです。
窓からの自然光、天井の蛍光灯など色がバラバラだと商品の色が正確に表現できません。
その為、スタジオ内は部屋にある照明は消してカーテンを閉めることをススメています。
続いてストロボの種類についてもご紹介しなければなりません。
①ジェネレータータイプ
スタジオでよく見る多灯撮影で使われる機材ですが非常に高額でした。。資金に余裕がある方には良いと思いますが。
発光量を調整できて電源ケーブルからの電気供給なので電池切れのデメリットがありません。
②モノブロックタイプ
ジェネレーターとライトヘッドが一体になったストロボでジェネレーターよりは価格が安く抑えられ本格的にライティング撮影が可能です。初めての人はこちらが良いかと思います。
③クリップオンタイプ
デジタル一眼カメラのホットシュー【本体上部】に取り付けるタイプでワイヤレス発光、他のストロボと同調させ多灯撮影が可能なタイプもあります。
先程、ご紹介した定常光では使用する光にも種類があります。
昼白色、昼光色、電球色のタイプがあります。
電球色タイプは赤みが強いので撮影には不向きなようですので選ぶ場合は昼白色、昼光色が良いでしょう。
ストロボは発光量の調整など難しく技術が必要な為、初心者の方には定常光の使用からオススメしています。
④商品をきれいに見せるアイテム
まだあるのか…と思われた方もいると思いますがこれからが重要です。
定番アイテム
- 簡易スタジオ
- トレーシングペーパー
- レフ板
- モノトーンの背景紙
以上のアイテムが必須と言われています。
そもそも『簡易スタジオ』って何?
この様な小物撮影をする際に重宝しそうですね。
大掛かりなセッティングも必要ないので初心者には便利なアイテムだと思います。
続いては『トレーシングペーパー』とは何か?
トレースとは複写ですね。
透過性の高い用紙をストロボに当てることで柔らかい光を作ることが目的で使用されます。
続いて『レフ板』は一般的に知られているアイテムだと思います。
銀色の板で光をバウンドさせて被写体に当たる光量、向きを調整する際に使用します。
最後の『モノトーンの背景紙』ってどんなものか?
オススメとしては白・グレー・黒といったモノトーンの背景紙です。
撮影する際に光を柔らかくするためには必須のアイテムになります。
これ以外にもプロが撮影で使う補助アイテムがこちら!
- グレーカード
- セットホース
- フォーカシングレール
- ライトスタンド+アーム
- 露出計
- 色温度計
もう初心者には頭が痛い用語が増えてきました。
あれば便利というか使いこなせる様になるにはまず簡単なライティングを実践してから足りない物を増やすイメージでいいかと思います。
露出計や色温度計は使い方すら初心者には危ういです。
ただライトスタンドとアームの組み合わせは背景紙のセッティングやトレーシングペーパーを吊してストロボの光を柔くするには便利なのであってもいいかと思います。
商品撮影で重要なポイント
さて、今までは機材の話でしたがいよいよ撮影方法についての内容に入ります。
本書でも特にこの撮影方法を軸に商品別にテクニックを紹介しているので始める前に覚えておきたいポイントになります。
それは商品の撮り方には3つあるということです。
それがこの3つです。
- イメージ写真
- 製品写真
- 使用イメージ
イメージ写真は消費者(ターゲット)に向けた商品の雰囲気を伝える写真で製品写真は製品の形や質感などの情報を正確に伝える写真になり、最後の使用イメージでは消費者が自分で使った時のことを想像させる写真である必要があります。
ただ雰囲気のある写真であればいいわけではないのですね。
まずは撮影プランを立てること
販売したい商品のイメージを分析してどの様な写真であれば購入してもらえるかをしっかり考えなければなりますせん。
思った以上にハードな内容だと思ったことでしょう。
物を買ってもらうということは大変ですね。
分析手順では
商品側
- 商品の特徴
- 商品の性能
- デザイン
以上の観点からどうすれば伝わるかを検討。
撮影者側
- ターゲット
- ブランドイメージ
- 価格
以上をどう表現したら消費者に伝わるかを考えます。
2つの側面から撮影プランを構築していきます。
商品をアップで撮ろうか、中央にするか、同じカテゴリー商品を比較してみようか?
その際には背景色をどうしようか、明るくしようか暗くシックな感じにしようか。
小物を被写体に添えて雰囲気を演出しようか?
と全体図を構成していきます。

本書の著者も商品撮影を自分でするカメラマンも演出家になる必要があると述べています。
「そんなこと言われても商品配置なんてセンスがないと駄目でしょ…」
と考える人もいるでしょう。
スタイリングと呼ばれるこのテクニックはセンスが重要と思われますが実は撮影テクニックと同じで技術的要素が強いと言われています。
つまり商品を魅力的に魅せるテクニックはパターン化したものも多く、そのテクニックを学ぶだけでもプロと同じ構図で撮影できると言うことです。
顧客ニーズに合わせて訴求イメージをスタイリングテクニックで魅せる
テクニックの中でも大きく分けらるのが
- 平面構成
- 立体構成
①平面構成
イメージ: 落ち着いていてかわいい

②立体構成
イメージ: 動きがあってかっこいい

そして基本的には3分割構図であることだとしています。

構図の利用方法として
- 対角線構図
- 日の丸構図
- S字構図
- S字構図と対角線構図の組合せ
以上の構図があります。
商品を魅力的に撮る為には商品特徴を正確に捉えてそれをパターン化された構図に当てはめることで初心者でも効果的な写真が撮れると思います。
訴求イメージを強調する写真の編集
本書では数々のテーマ別に参考になるテクニックが載っています。
アクセサリー、料理、家具、建物、インタビュー風景、赤ちゃん撮影、ポートレートまで網羅しています。
そして撮影した写真を商品として仕上げる為のレタッチのテクニックや基礎が説明されています。
編集をする上で使えるようになりたい機能がこちらです。
- 明るさの調整
- コントラストの調整
- 色の調整
- 範囲を指定する
モニターの設定方法や写真編集のテクニックもしっかりと載っていて初心者にもわかりやすく説明しています。
編集ソフトの紹介
- Photoshop elements
- Photoshop cc
- カメラの付属ソフト
- フリーソフト
本書の説明で使用されているのはPhotoshop elementsと呼ばれる編集ソフトでPhotoshop ccの廉価版になっています。
Photoshop ccは現在、サブスクリプション方式になっており初心者で長く使うにはPhotoshop elementsが良いと思います。
Adobeの編集ソフトではLightroom、イラストレーターがありますが用途としては範囲が違います。
写真の編集にレイヤーを使用するならPhotoshopが適しているからです。
Windows、Mac版のオンラインコードやパッケージ版があります。
写真を編集したり文字を入力したいときには非常に便利なので商品写真以外でも使用頻度は高いと思います。
インターネット、SNSに投稿するにはオリジナルでは大きすぎる?

画像のレタッチを終えて最後は送信可能な形式に保存します。
一眼カメラで撮影した写真は約6000×4000のサイズで非常に大きいものになっています。
SNSにオリジナルで投稿すると自動で圧縮して適切なサイズに変換されます。
本書では自動変換では無駄な圧縮による画像劣化を防ぐ為に適したサイズに変換してからの投稿をオススメしていますね。
Photoshop elementsでも簡単に圧縮保存が可能で圧縮の為に他のアプリを使用する必要がありません。
これは商品写真に限らずJPEGでは保存を繰り返すと画像は劣化していきます。
なので編集や保存の回数は少ないことに越したことはありません。
例えばInstagramでは大きすぎるサイズでの投稿は最大の1080pixelに自動で圧縮して表示しています。
圧縮されずに投稿するには幅1080pixelの高さ566〜1350pixelであれば元の画像での投稿が可能になっています。
最後に

今回、本書を参考に重要な部分を紹介しました。
しかし、まだまだ説明すると本書を丸写しになってしまいそうなので簡略化しています。
やはり写真がしっかりしていると商品への安心感は強く感じます。
「欲しいなぁ」と思って説明を見ると字が小さくて見にくいことや画像が荒れていてディティールが損なわれて魅力半減な写真がたびたびあります。
同じ商品でも薄暗い個人商店か明るく清潔感のあるお店ではどちらから購入したいか?
それは決まって清潔感があって明るいお店でしょう。
それほど商品写真は重要だと思います。
商品撮影の撮影テクニックからライティングの基礎や機材の使用方法を体系立てて学べる本書は初心者にはうってつけだと思います!
これからでも真剣に撮ってみようと考えている方には教科書となる一冊でしょう。

売上がアップする商品写真の教科書 (玄光社MOOK)
ありがとうございました!