
どうもクマパパです。
一眼レフから始めた私はミラーレスには少し抵抗がありどうしても光学式ファインダーが良いと思ってしまいます。
えっ光学式【OVF】と電子式【EVF】ってカタログに書いてあるけど違いが何かわからない?

では初心者でも理解できるように簡単に説明いたします。
一眼レフに多い光学式ビューファインダー

OVFとはOptical Viewfinderの頭文字の略です。
日本語では「光学式ビューファインダー」と呼ばれています。
従来の一眼レフカメラはファインダーを覗き、シャッターをきるのが撮り方の基本になります。
そしてこの光学式とは光の特徴を利用してファインダーに像を写しているのが特徴です。

レンズから入った光をミラーに当ててファインダースクリーンを透過してペンタプリズムでファインダー窓に像を照射しています。
この技術は17世紀にヨハネス・ケプラー氏が考案したもので「カメラ・オブスクラ」と呼ばれ、ラテン語で「暗い部屋」の意味になるそうです。
カメラはこのラテン語が由来なんですね。

光学知識を知りたい方は上記のCanonのサイトを参照してみてください。イラストもあり簡単に理解できて面白いです。
そして多くの研究者や技術者によって完成したのが現在の光学式ビューファインダー【OVF】になるのですね。
光学式ビューファインダーのメリット
ではこの光学式ビューファインダー【OVF】のメリットについて説明します。
- 目で視認した物と同じ像を撮ることができる
- 動体を写すうえでのタイムラグが生じない
- 電源を入れてなくても見える
光学式ビューファインダーのデメリット
では逆にデメリットはどうでしょうか。
- シャッターをきる際にミラーが上に上がるためファインダーが一瞬暗くなってしまい、更に長時間露光ではその分ずっと真っ暗なままで何も見えない状態になってしまう。
- カメラの性能が高画素になりシャッタースピードがあまり取れない環境下ではブレが気になりやすく、ミラーショックと呼ばれる機械式動作が画質に影響を少なからず与えてしまう。
- 初心者にとっての一番のデメリットは露出(EV)補正をリアルタイムで確認できない点でしょう。
ファインダーではEVを+1にしてファインダーを見ても変化はありません。
つまり撮ってからではないと結果がわからないのです。
しかし、フィルムカメラに興味があり、やってみたいと考えているならこの感覚を養うのは必要なので撮って検証を繰り返してみるのも良いでしょう。
ミラーレス一眼の電子ビューファインダー
EVFはElectronic View Finderの頭文字からなり日本語で電子ビューファインダーと呼ばれています。
またデジタル一眼カメラで電子ビューファインダーを採用した世界初のミラーレス一眼は2008年10月31日に発売されたPanasonicのLumix DMC-G1になります。

レンズを通った光がイメージセンサー【撮像素子】に照射され、それをイメージセンサーが電子処理した画像をファインダー、液晶モニターに表示するシステムになります。
もうお分かりだと思いますが光学式ビューファインダーと違うのはレンズを通して見ているものかイメージセンサーを通して処理されたものかの違いです。
電子ビューファインダーのメリット
仕組みを説明しましたが光学式ビューファインダーと違い何がメリットなのでしょうか。
- 暗所撮影でも像を確認できる
- 露出設定された像をファインダーに表示できる
- 視野率100%が可能
- マニュアルでピントが合わせやすい
明るくて見やすいのもあるので初心者には優しいと感じられます。
電子ビューファインダーのデメリット
それでは逆に光学式ビューファインダーと比べてデメリットとなることは何でしょう。
- 性能は格段に向上していますが、やはり実物とのタイムラグが生じてしまう。
- 撮影してから表示に時間がかかることも。
- 電源を入れないと視野確認ができない。
動きの早い被写体にはやはりまだ不安が残る点がありますが風景撮影では何の問題も無いと感じられます。
まとめ

2021年5月時点で新たに光学式ビューファインダーを採用した新機種を出しているのはPENTAX K-3 markⅢです。
つまりミラーレス一眼が主流になる今、各社で一眼レフの新機種は望めない可能性が高くなります。
OVFのデメリットをEVFのメリットで補うなど両方を持つのも面白いかもしれません。
しかし、初心者で始めたいと考えているのであればミラーレス機がオススメとされる理由は一眼レフのマウントとミラーレス一眼のマウントが違うということも考えられます。
上記で説明した通り、ミラーレス機が主流になるということはミラーレス専用のレンズの生産が主になり、一眼レフ用のレンズの生産が終了になったりする可能性があるからでしょう。
とはいえまだデジタル一眼レフはあるので実際にファインダーを覗いて好みに合う機種を選ぶのが順当だと思います。